先日、野菜のタネを注文しました。
我が家では、ビニルハウス内でも暖房を焚くことはしないので、植物が凍れない時期となると4月に入ってからのタネ播きにならざるを得ません。
くわえて北海道では、露地に野菜を下ろせるのは、”カッコウが鳴いてから”と言われています。それは霜が降りなくなる時期と重なるためです。月形では例年5月下旬頃になります。
時期的にはまだ余裕があるのですが、楽しみは早く手に入れておきたいという思いが強く、いつも2月に発注しているわけです。
ジャガイモの種芋だけは農協に頼んで取ってもらいますが、タネのほとんどをe-taneyaで買っています。前年の反省や教訓を活かして、暇な今の時期にどの品種がいいかを考えていきます。
今年注文した野菜達は、
- トマト(サンマルツァーノリゼルバ、ロッソナポリタン、トスカーナバイオレット)
- ナス(とげなし千両二号)
- トウガラシ(甘とう美人)
- ジャガイモ(とうや)
- エダマメ(神風香、湯上がり娘)
- スナップエンドウ(ニムサラダスナップ、スナック753)
- ソラマメ(打越一寸)
- カボチャ(ジェジェJ)
- ズッキーニ(ブラックビューティー)
- キュウリ(フリーダム)
- バジル(バジリーナ)
- イタリアンパセリ
- 大葉(丸葉青しそ大高)
- 葉ネギ(博多九条葱)
- 根深ネギ(夏扇4号)
- リーフレタス(リーフレタスレッド)
- ポップコーン(イエローポップ)
- ニンジン(恋ごころ)
- タマネギ(ネオアース)
といった顔ぶれです。
我が家は農家ですが、これまで切り花しか作って来なかったので、野菜の栽培に関しては素人です。なので、「NHK趣味の園芸 やさいの時間 藤田 智の 新・野菜づくり大全」をバイブルに毎年励んでいます。
今年はそれに加えて、「野菜の植え合わせベストプラン」も参考に作付けを決めました。
野菜の植え合わせとは、いわば野菜同士の相性を利用した栽培方法です。相性のよい植物同士を「コンパニオンプランツ」と言うのですが、病害虫にとっての好みが異なる種類の野菜をいっしょに植えてあげることで、病害虫のリスクが軽減されるやり方です。
例えば、「トマトの近くには葉ネギ(ニラ)やエダマメ、バジルを植えると良い関係が築ける」、「ジャガイモとは根深ネギだけが相性が良い」といったことが書かれています。
このコンパニオンプランツの関係を知ったおかげで、ネギとリーフレタスも一緒に作ることにしました。それ以外は毎年作っている品目です。
それぞれの品種を選んだポイントは、
- トマト
- サンマルツァーノリゼルバ・・・・・・生でも食べられるが火を通したときに際立つ甘さとほどよい酸味が最高!基本は冷凍保存しておいてトマトソースに。
- ロッソナポリタン・・・・・・生食、加工どちらでもイケるミニトマトで、昼に仕事から上がってきたときに、これをたらふく食してから家に入るのが夏の定番。
- トスカーナバイオレット・・・・・・生食用として今年初めて作る品種。紫色で甘さと酸味が優れるデータがあったので、今年は仲間入り。
過去には上記2品種以外にシシリアンルージュやピッコラカナリアを作ったが、シシリアンルージュはロッソナポリタンを越えるほどではなく、ピッコラカナリアは甘いが酸味が足りず物足りなさがあり、どちらも終了となりました。
- ナス(とげなし千両二号)・・・・・・この品種はトゲがないので収穫が楽なことが一番。これしか作ったことがないので、他の品種と比べられない。素揚げにして白だしに漬ける揚げ浸しは最高の一品。夏の食事はナスと甘長トウガラシの揚げ浸しで乗り切っていると言っても過言ではない。
- トウガラシ(甘とう美人)・・・・・・トウガラシといってもこちらは辛くない甘長とうがらしの仲間。普通は青いうちに収穫するが赤くなっても甘く食べられる。シシトウやピーマンの代用にもなるが、ナスと同様揚げ浸しがおすすめ。希に辛くなる個体もあるので、その時は運が良かったと喜ぶべし。
甘長トウガラシは、過去に万願寺、伏見甘長を作ってみたが、甘とう美人がダントツに美味しかった。 - エダマメ
- カボチャ(ジェジェJ)・・・・・・妻が絶対これを作れという指令の下に、昨年初めて作った品種です。妻曰く、「砂糖を入れなくても甘い」らしく、どの方に差し上げてもとても喜んでくれるカボチャです。また、比較的日持ちもするので、9月に収穫したものが2月の今でも食べられています。
- ジャガイモ(とうや)・・・・・・こちらも妻オススメの品種です。煮崩れしづらく味も良い、万能選手。
- 葉ネギ、根深ネギ・・・・・・前述したとおり、コンパニオンプランツとして多くの品目の混作が可能であるため、今年は積極的に作付けする予定です。
- バジル、イタリアンパセリ・・・・・・こちらはハーブとして例年作付けしていますが、トマトのコンパニオンプランツとしても利用可能ということで、そちらの目的としても利用したいと考えています。
- ズッキーニ、キュウリ・・・・・・個人的にはまったく好まないのですが、4歳の孫が大好きだということで、今年も作付けします。
- その他の品目については、品種のこだわりというよりも例年作っているので、今年もといった理由から選んでいます。
タネ蒔きまであと1ヶ月余り、まだまだ雪は160cmほどあります。パーツが少しづつ整い、シーズンを迎えます。
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